こんにちは、銀猫です♪
この記事では中国の黒茶から茯磚茶を飲んでみた感想をお伝えします。
茶葉の様子や具体的な淹れ方、飲んでみた感想やおすすめのアレンジをわかりやすく画像つきでお届けします。
そして、黒茶初心者の私が参考にしたサイトもご紹介していきます。
まだまだわからないことがいっぱいありますが、悩んでいる方の参考になったら嬉しいです♪
それでは、茶葉の概要から見ていきましょう~!
茯磚茶について
まず、公式の説明をご紹介します!
中国政府が遊牧民の為に作られているお茶です。製造方法が昔のままで、金の花と言われる麹菌が出来るまで繰り返し発酵させたこだわりの黒茶です。
原産地は湖南省、茶廠は益陽茶廠のようです。
お値段は、300g3,240円でした。
茯磚茶ってどんなお茶?
茯磚茶は、中国の黒茶に属するお茶です。
黒茶として日本で有名なのは普洱茶(プーアル茶)かな?という印象です。
茯磚茶は特に「金花菌」をつける発花工程が特徴的です。
茶葉の表面に黄色いものがみえるのが金花(学名:冠突散囊菌)です。
(パブロンみたいな色のやつが金花です)
製法は中国の第二種国家秘密に指定されていて、現在は二つの茶廠でしか作られていないそうです。
茯磚茶を実際に飲んでみた様子
茶房茉莉花さんは、茯磚茶を崩して厚めの紙袋に入れて送ってくれました。
見た目としてはこんな感じです♪
金花以外の特徴としては、磚茶なので崩してもある程度塊になっていること、茎が多いことがわかります。
黒茶って淹れるときに洗茶をしっかり行うことをよく勧められますよね。
ですが、茶房茉莉花さんが同梱してくださった淹れ方の説明によると、
この茯磚茶を淹れるときは、1煎目から飲むのがおすすめ
だそうです。
たしかに、金花は茶葉の表面についているので、大半が洗茶で流れてしまいそうですよね。
まず、蓋碗で淹れてみるとこんな感じになりました。
木や藁を連想する落ち着いた香りがします。
味わいとしては、普洱茶より軽やかだと感じます。
全体的にさらっとしていて、喉で果実系の濃い甘みを感じます。
余韻として少し口の中に苦味が残る気がします。
次に、鍋で煮出して淹れてみました。
こちらでは、やや発酵食品特有の香りが感じられる印象です。
濃い目にすると少し苦味を感じますが、強いクセがなくて飲みやすいです。
味に深みが増し、蓋碗で淹れるより飲みごたえを感じます。
それでも、普洱の熟茶よりはサラッとしています。
普洱熟茶をほうじ茶だとすると、茯磚茶は麦茶って感じです。
茶殻はこんな感じです。
乾いているときよりも、茎部分が目立ちますね!
全体的に黒っぽく、青茶や紅茶のような葉っぱらしい形状が見られないように感じます。
茯磚茶のミルクティー
私のオススメは茯磚茶を煮出して作るミルクティーです。
カップに後からミルクを入れるより、ロイヤルミルクティーの作り方のほうが濃厚になっておすすめです♪
黒茶らしい香りと牛乳の風味が合わさって、なめらかなチーズを連想する味わいでした。
ロイヤルミルクティーの作り方や分量については
ロイヤルミルクティーやチャイの作り方!煮出すミルクティー入門
の記事で詳しく解説しています。
この茯磚茶の場合、水の時点で茶葉を投入してもイイ感じに仕上がりましたよ♪
苦味はあるけど渋みが少なく、全体がサラッとしているので、
- 水の時点で茶葉を投入
- そのまま数分煮込む
- 沸騰したら牛乳を入れる
- 噴き上がる直前で火から下ろす
という手順だと、コクのあるミルクティーになる印象です♪
ぜひ試してみてくださいね~!
茯磚茶の味わいの感想
それでは、茯磚茶について、ポイント別の感想です♪
- 茶葉…磚茶。押し固められている。 茎が多く、黒くて葉の形はあまりない。金花が見える。
- 水色…やや明るい橙色
- 香り…軽めに淹れると木や藁のような香り。煮出すと発酵食品らしい香り。まろやか。
- 味わい…全体がサラッとしていてクセは少ない。軽めだと喉で果実系の甘み、口の中の余韻に少し苦み。濃くすると苦みの主張が強くなる。
苦み ★☆☆☆☆
甘み ★★☆☆☆
重厚感★★☆☆☆
茯磚茶は飲むと早めに体が温まってくるのを感じます。
温かい飲み物を飲んだから…というだけではなく、内側からじわじわと温まる感覚です。
私は冷え性なのでこれはとっても助かります!冬に飲むのにも良さそうですよね♪
また、茯磚茶は製法が第二種国家秘密に指定されるなど、厳しく管理されているようです。
安定した品質になっているので、当たり外れを気にせず買うことができそうですね♪
茯磚茶のおすすめの楽しみ方
磚茶の楽しみ方として、有名なのはチベットの「バター茶」かな?と思います。
バター茶の原料は黒茶の別のお茶(蔵茶)のようですが、全体として乳製品が合う傾向はあるみたいです。
チベット人とバター茶(ダライ・ラマ法王日本代表事務所)
バター茶の作り方(鈴茶堂)
私は、濃く煮出した茯磚茶にホイップクリームを加えてみました。
牛乳よりホイップクリームの方が全体がまろやかで、よく馴染んでいるように感じました。
バター茶作りではしっかり撹拌することがコツのようなので、お茶の性質にもあっているのかもしれませんね。
茯磚茶について詳しく
茯磚茶は主に湖南省・四川省・陝西省・浙江省などで作られるそうです。
運搬しやすい形(レンガ状など)に押し固められ、「茶馬古道」というルートで遊牧民の人たちのもとに運んだといわれています。
茶馬古道というのは、中国のお茶とチベットの馬を交換することから名付けられたそうです。
私は「シルクロードのような感じかな?」と思いましたが、歴史は茶馬古道の方が古いみたいです。
現在まで周辺の宿場町が保存されているエリアもあるみたいですよ♪
以前は日本からツアーも出ていたようですね。
ただ、実際には茶馬古道の端から端へお茶を運んだわけではなく、お茶を必要とする地域と比較的近い地域が結ばれていたようです。
茯磚茶は主に新疆・甘粛・青海・寧夏などへ運ばれ、飲まれたみたいですよ♪
中国にはさまざまな磚茶がありますよね。
それぞれどの地域に運ばれていったのか、辿ってみるのも楽しそうです。
参考にしたのは
プーアルカフェ 茯磚茶 特制の記事
第14回地球にやさしい中国茶交流会のパンフレット
茶馬古道をゆく 大理・麗江からシャングリラへ(ツアー終了済み)
日本大百科全書
です。
お茶に関する読み物としてもすごく面白いので、おすすめです!
茯磚茶の研究について
ところで、黒茶の通販をあれこれ見ていると健康に関するアピールが多い気がしませんか?
私はちょっと驚いてしまったのですが、湖南省の大学で研究なども行われているみたいです。
信頼できる翻訳記事をみつけたので共有しておきます。
つまり、誇大広告ってわけではないみたいです。
お茶なので、味や香りの好みで選ぶのが一番だと思いますが、参考になると思います♪
茯磚茶 終わりに
私は黒茶について知ったばかりなので、この記事を書くかすごく迷いました。
でも、黒茶って、この茯磚茶のようなビッグサイズ!!って感じのものが多いですよね。
なので、
「こんなに大量の茶葉、好みじゃなかったらどうしよう?」「感想記事もみつからなくて、匂いとか味とかよくわかんない」「アレンジとかで風味は変えられるのかな…?」
って悩んでいる方が多そうだなぁ、って思いました。
同じ黒茶初心者として役に立てたらいいな、という気持ちで今わかっていることを記事にしてみました!
ちなみに「300gの購入は不安…」という方は、
茶房茉莉花さんが販売しているティーバッグタイプの飲み比べセットもおすすめです。
この記事で飲んだ茯磚茶を含む6種類の黒茶が入っていますし、
お試しサイズなので好みじゃなくても大量の積み茶!って感じにはなりません。
私も購入したのですが、飲み比べることで自分の好みが見えてきたような気がします。
また、それぞれの感想など記事にする予定です♪