【プーアル生茶】和諧中国 2007年の感想

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こんにちは!銀猫です!

今日はプーアル生茶から、昌泰茶業の『和諧中国』ご紹介します。

このお茶は私が初めて買ったプーアル生茶です。
知ってびっくりしたこと・よかったことがたくさんあり、
楽しみながら学ぶことができました。

初心者の私でもおいしく淹れることができたので
「これからプーアル茶デビューしてみたい!」
という方の参考にもなると思います。

それでは、お茶の概要からご紹介します。

 

和諧中国について

まず、私が購入したプーアルカフェさんの説明から引用してご紹介します。

2007年、昌泰茶業は中国でもっとも権威のある、第17回中国共産党全国代表大会(中共党大会)で特供茶として中国のVIP達にプーアル茶をふるまう栄誉を受けました。
このプーアル茶はそのためにつくられた特別なプーアル茶です。

 

茶廠は昌泰茶業で、作られたのは2007年、レシピはA1-1(すべて1級)です。
お値段は100g(1枚)5,300円ほどでした。
今は、餅ごとではなく30g単位でも売られているみたいですね。

説明にある通り、和諧中国は特別に作られたVIP茶のようです。
購入したときはピンとこなかったのですが、

  • 作ったのは生茶づくりに定評のある昌泰茶業
  • 茶葉が全部1級(最上級)
  • 2007年に作られた(2019年時点で作られてから12年経過)

という特徴があります。

プーアルカフェさんのブログにも書かれていますが、
作られた背景を考えると「絶対に失敗にできない」お茶だったのではないでしょうか。

崩し方の面では、すべて1級なので
「表と裏と真ん中を均等に抜き取る!」
みたいなテクニックを必要としないのかな、と思っています。
表と裏を見比べても、とりわけ表だけ金豪が多いってことはないように見えます。

 

和諧中国に付属するものと民族

風味以外の点では「本来は56枚が1セット」というのが大きな特徴です。
この56という数字は中国に住む民族の数を表しているみたいですね、

そして、各和諧中国の小餅にはいずれかの民族の名前がついている、という仕掛けです。
餅を包んでいる包装紙と同封されているカードには民族の説明が書かれています。

ちなみに、私は塔塔尔族(タタール族)でした。
ロシア文学などで見かけたことがありましたが、気になってまた調べる機会になりました。

和諧中国を実際に飲んでみた様子

和諧中国と昌泰號老陳的班章(同年同メーカー作)を比べると、こんな感じ。
それぞれの色をツールで抽出し、上のパレットに並べています。
これを見ると、全体が熟成されて茶色っぽく変化しているのは和諧中国のほう。

緊圧の具合も違うように見えますね。

和諧中国のほうが、プレスされて平べったく、昌泰號老陳的班章は立体感があります。
(餅の大きさの違いも関係あるのかも?)

芽も熟成が進んでいますが、産毛まで見えそうなきらめきは保たれています。
最初は、紫がかった色をしていたそうです。(見たかった!!)

和諧中国の風味の感想

和諧中国は、ウッディな風味と柑橘系の爽やかな風味の力強さが特徴なのかな、と思います。
これは、他の生茶を飲んだあとに改めて飲むとよくわかりましたよ。
ラフに淹れても煎が長続きするため、蓋碗に慣れてなくてもおいしく淹れられます。

10年以上経過しているため、ツンとするような青さもありません。
甘さを強調する微かな苦味、温度が落ちるととろみのある甘み。
喉では、胡椒を連想するような華やかな風味を感じました。
最後の方の煎では、目を惹く(舌を惹く?)強い風味が抜け、ダシのような滋味深さも。

 

茶殻はやわらかく、葉の原型がしっかり残っています。
小さな葉ですが見た目以上にパワフル。
20煎淹れたあとはポットでお湯につけっぱなしにしておくと、まだまだ楽しめます。

参考にした記事

和諧中国 特供茶(プーアルカフェさん:購入したサイト)
和諧中国に関する基本的な情報が載っています。

プーアル生茶の風味の変化については、小梅茶荘さんの「普洱生茶七変化」の記事が参考になりました。
経年変化の目安になりそうです。

和諧中国の感想 終わりに

生茶の喉で華やかに開く感覚や煎保ちによる変化は、他のお茶にはない要素だと思います。
和諧中国は、現在所持しているプーアル茶の中ではトップクラスの持久力。
包み紙や内飛にも魅力がある、という普洱茶ならではの世界も教えてくれましたよ。

振り返ってみると、
最初に出どころがはっきりしたいいお茶を飲んで好きかどうか判断する
というのが、結果的に近道になった気がします。

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