こんにちは、銀猫です!
今日は青山ティーファクトリーさんで購入した、ウバ・エイズラビー茶園の感想をお届けします!
今回の茶葉は、ウバではちょっと珍しい印象があるペコータイプです。
ちなみに、2020年はコンディションが良くなくて入荷は諦めた…とのことなので、2019年産茶葉の感想です。
が、とっておいてよかったな~!と思う風味もありましたよ。
それでは、茶葉の紹介から見ていきましょう!
エイズラビー茶園PEKOE2019ってこんな感じ
まず、2020年のウヴァ事情のお話から。
2020年はみなさん御存知の通り、世界的に大波乱な年でした。
移動制限などの影響で茶摘み・製茶に支障をきたした国・地域もあったようなのですが、ウヴァはそれとは別の問題に悩まされていたようです。
それは、雨です。
今年はクオリティーシーズンに雨が降り続いて、どうやらよい茶葉が収穫できなかったようですね…。
日本の紅茶専門店さんをあれこれ見てみましたが、2020年のウバは入荷してなかったり、量が少なかったりするように見えました。
そんなわけで、2020年のウヴァの代打として2019年のウバを購入・開封しました。
価格は100g1400円です。
昨年のものですが、店主さんの雑記では「1年寝かせた今が一番美味しい!」という評価もありましたよ。(2020/09/18の日記より)
エイズラビー茶園PEKOE2019を実際に飲んでみた様子
それでは、飲んでいきましょう!
標準的な条件として6g300ml3分で淹れていきます。
まず、びっくりしたのがPEKOEグレードの大きさです。
そもそもBOPグレードのウバのほうがよく見かけるな~という印象もあるのですが、なんというかエイズラビーのペコーって大きいんですね…!
烏龍茶の球ですか?言いたくなるような、1粒1粒がずっしりとした見た目です。食べると、あんまり苦渋みはありません。旬の茶葉の甘みがしっかりと乗っています。
参考用に、同じスリランカにあるディンブラ・サマーセット茶園のペコーと並べておきますね。
香り
ポット時は、麦~トマトのような甘い香りがあります。ローグロウンのルフナやキャンディに感じるような、深みのある甘さですね。ちょっとめずらしいくらい甘いです。
カップではやや胡椒っぽい華やかさがあります。クオリティーシーズンの爽やかな香りもありますが、強すぎずツンとしないバランスで、あくまで旬のセイロン紅茶の甘い香りがメインという感じがしました。
味
ウバの渋みは、口に含んだときにさっと駆け抜けていきます。青みに寄りすぎていないので比較的飲みやすいですね。渋みの反動で口の中がじわ~っと甘くなるところが気に入りました。
コクは比較的軽めで、ストレートでちょうどいいです。長く蒸らしてみる淹れ方でもあまり変化はなく、味わいとしてもミルクを入れるよりストレートで楽しむのが向いている茶葉だな、と感じます。
冷めると渋みが出てきますが、BOPより穏やかなニュアンスです。
茶殻
細かめでふわっとした手触りです。
食べると、渋みが結構残っていますね。
ただ、1ポットで蒸らしたときはそこまで渋くならなかったです。
エイズラビー茶園PEKOE2019の味わいの感想
それではポイント別の感想です。
茶葉から茶殻まで一貫した風味があり、淹れる環境を変えても大きくぶれない茶葉かな?と予想しています。
渋み ★★★☆☆
香り ★★★★☆
甘み ★★★★☆
重厚感★★☆☆☆
エイズラビー茶園は旬のサロメ香が強めの茶園として流通していることが多いのですが、この茶葉はそうではありませんね。
おいしい時期の茶葉に感じられる甘みがしっかりと感じられ、甘いウバとして気に入りました。
ウバのなかでは優しく甘いタイプですが、渋みが苦手な方は湯量を400mlくらいにしてもよさそうです。
エイズラビー茶園PEKOE2019のおすすめの楽しみ方
コク自体は軽めなのですが、特有の渋み・香りはあるのでこってりとしたお菓子にも合わせやすかったです。
私は、クリスマスのお菓子との組みあわせを楽しみました。
チョコレートやバター系のお菓子を食べつつこのウバを飲むと、口の中をすっきりさせつつ別方向の甘みが楽しめるので、食べ飽きません。
ドライフルーツや洋酒の風味とも相性がよく、シュトレンとあわせて楽しむのがこの冬の定番になりました。
終わりに
エイズラビー茶園って、ハイランズ茶園よりサロメ香強めのウバとして人気があると思っていました。
が、今回飲んでみてこういうタイプもあるのか~!という驚きがありました。そして、ゴロッとした見た目もやっぱり面白いです。
現地でたくさん作られている紅茶のなかから、日本に届くのはたった一握り。
お店の方のチョイスによるところや、その年の天候・製茶にもよるんだなぁということがよく分かる茶葉でした。