こんにちは、銀猫です!
今日は、フランスのフレーバードティーの中でも有名なフォションのアップルティーを飲んでみました。
比較的身近な場所で購入できる紅茶でKALDIの定番商品でもありますよ。
となると、紅茶初心者さんが手に取ることも多いはず。
しかし、私が淹れてみると「ちょっとコツが必要かもしれない…!」と感じましたよ。
この記事では、茶葉の様子・水色・風味、おすすめの淹れ方などを画像つきでお伝えしていきます!
そもそもフォションって?
フォションはフランス・パリ生まれの有名な高級食料品店です。
高級感のあるお弁当やお惣菜も販売されており、観光の合間にも利用しやすいそうです。
1886年生まれと歴史も長いので、映画や小説などの作中にも登場していますよ。
とくにアップルティーは1960年代に生まれ、大ヒットしたロングセラー商品。
日本では「フォションといえばアップルティー」というイメージもあり、紅茶ブランドだと思われていることもあるようです。
「フランス紅茶」ではあるのですが、フランスの紅茶ブランドではないのです。
日本では紅茶が有名
今回購入したのは、KALDIで販売されているフォションのアップルティーです。
お値段は125gで1,500円ほどでした。
実は、フォションの紅茶は2種類のデザインがあり、シーンに応じて選べるのも特徴です。
中身の茶葉は同じですが容器のぶん少しお値段が違います。
(高島屋のオンラインサイトより https://www.takashimaya.co.jp/shopping/food/fauchon/0400000042/0400000045/product.html?p_cd=0001715399&sub_cd=001)
高島屋など百貨店で販売されているタイプは、スタイリッシュなデザインで高級感がありますよ。
あまり見かけないデザインでもあるため、ギフト用にする場合はこちらのタイプの方が喜ばれそうです。
フォションのアップルティーを実際に飲んでみました
紅茶専門店でなくても購入できるため、きっとお茶初心者さんも気になりますよね。
私が淹れてみた結果「淹れ方に少しコツがいる紅茶かな」と感じました。
それでは、実際に淹れてみましょう。
今回は抽出時間別で比較するために、茶葉3gお湯150mlの条件で2分と3分の条件で淹れます。
まず、茶葉の様子がこちらです。
さらさらとしていて、紅茶のなかでもかなり細かめといえそうです。全体はダークブラウンで、ところどころ明るい茶色が見えます。使われている茶葉は、主にスリランカのもののようですね。
とても細かいので、茶こしを使っても細かい粒子がすり抜けていきますね。口当たりが気になる場合は布製のストレーナーをあわせるのがよさそうです。
香りは、乾いた状態からしっかりあります。アップルティーなのですが、ややいちごのような雰囲気があります。昔からある商品なので、近年のフレーバードティーに感じるような”みずみずしさの表現”は感じません。また、香り立ちも比較的穏やかだと感じました。
2分と3分で淹れてみた様子がこちらです。
肉眼では、3分のほう(右)がやや水色が濃く見えました。
どちらにも共通していたのは、人によっては渋みが気になるかもしれないということです。
(細かめの茶葉なので)これを完全に出ないようにするのは難しいかもしれません。
また、淹れたてよりも少し冷めてからのほうが甘みが出てきてバランスがよくなりました。
蒸らし時間別の比較
2分と3分で淹れてみた結果を比較してみました。
2分蒸らし
お茶の甘みが感じにくくやや物足りない印象があります。
3分と比べて渋みは抑えられていますが、起伏や甘みが控えめなので、渋みだけ浮いているような…。
茶葉3gで淹れた場合は酸味が感じられ、それが後味まで残ってしまう感覚がありました。
3分蒸らし
それなりに渋みも強く出ているものの、お茶の持つ自然な甘みもしっかりと出ている印象でした。
バランスは2分よりいいものの濃いと感じます。
茶殻の比較
茶殻を嗅いでみると、3分蒸らしの場合はしっかり最後まで出きった味・香りがしています。
2分の方は食べるとまだ味が多く残っていますね。
フォションのアップルティーのおすすめの淹れ方
条件を少しずつ変えて試していくと、
- 茶葉は300mlあたり5g
- 蒸らし時間は3分
- 熱々じゃないくらいで飲む
というやり方が、私の好みでした。
渋みが苦手な方はもう少し短めの抽出時間にしたり、少しお砂糖を加えてみるとよさそうです。
また、テイスティングカップで淹れるよりも大きめのポットでたくさん淹れたほうがおいしく仕上がりましたよ。
お気に入りのティーカップでぜひ楽しんでみてください!
フォションのアップルティーの味わいの感想
フォションのアップルティーについて、ポイント別に整理してみました。
渋み ★★★★☆
香り ★★★☆☆
重厚感★★☆☆☆
昔ながらの紅茶だからか、近年のフレーバードティーと比べるとやや穏やかな香り立ちです。ただ、独特の甘重さがあるので好みは分かれそう。「みずみずしさのあるアップルティーが好き!」という方向けではないな、と感じます。
全体としては、淹れ方にコツが必要できちんと茶葉を計量したほうがよい紅茶に分類されそうです。
1ポットだと抽出されすぎてしまうので、規定の抽出時間が過ぎたら別のポットに移す「2ポット式」で淹れるのがおすすめですよ。
フォションのアップルティーのおすすめの楽しみ方
味わい自体はあまりクセがなく、シンプルなパンなどのお食事なら合わせやすいフレーバードティーです。
ただし、別のタイプの果物を使ったお菓子やパンは避けたほうがよさそう。
香りの要素が多すぎると、頭がくらくらしてきますよね…!
軽めの条件で淹れて渋みを抑えれば、すっきりとアイスティーでも楽しめました。
氷で薄くなっても香りの主張は感じられたので、夏場にさっと作る日常茶にもよさそうです。
アイスティーは、ホットで「香りが強すぎる」と感じた方にもぴったりなので、ぜひお試しくださいね。
終わりに
昔からある紅茶ブランドのアールグレイにも感じることですが、フレーバードティーって作られた時代と国の好みを感じるお茶でもありますよね。
近年の日本のフレーバードティーと飲み比べると、香りから想像するみずみずしさ・味わいの奥行きの傾向がはっきりと違うなぁと感じます。
自分の好み探しの一環として、色んな国のフレーバードティーを飲んでみると面白い発見があるかもしれませんね。
Copyright secured by Digiprove © 2021