お茶好きがここ数年間で買った『お茶淹れの質が上がった道具』おすすめ4選

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こんにちは、室温32度でもお茶を飲む銀猫です。

ここ最近、なんとなくコロナ禍の数年間を振り返る機会がありました。
落ち着いて周囲を見てみると「あれっ、数年前と比べてお茶関連の道具がすごく増えてるな…」とびっくり。

今回はそのなかでも購入前と比べて格段にお茶が淹れやすくなったアイテム・お茶のある生活に欠かせない!と思うほど気に入っている道具をまとめました。

この記事の内容は、主にティーポット・ティーカップ・茶こしなど、お茶を淹れるための基本の道具はすでに持っている人向けの内容になっています。
基本の淹れ方はできて、さらに毎日のお茶の質を上げたい・便利さを追求したいと考えている人の参考になりそうな内容です。

また、おまけとなりますが、お茶にハマりたての初心者さん向けに「身近なお茶好きの間で殿堂入りしてるグッズ2つ」も紹介しておきます。

1.タタミ折りの茶こし

 

これを買うまで通常の茶こしを使ってきましたが、
これは私のお茶淹れの質をぐんと上げてくれたもの2022年のナンバーワン!です。
主に西洋式の紅茶を淹れる時に使う道具ですが、通常の茶こしと比べてかなり網目が細かいのが特徴です。
どれくらい細かいかというと、肉眼でみても「金属のボウル…?」ってなっちゃうくらい。

この茶こしを使うと、ミルクティー向けのダスト等級の茶葉や、茶缶の最後の方に残った細かい破片混じりの茶葉をいれた時の「粉っぽいやつ」がカップに混入するのを防げます。

カップの底に粉状の茶葉が沈殿しているのは見た目にもあまり美しくありません。
そして、何よりそこから渋みや雑味が出てしまいます。
微妙な差かもしれませんが、この茶こしを使うようになってから味わいが安定してきた気がします。
より美しい水色を楽しめるようにもなったので、SNSにお茶の画像を投稿する機会が多い方にもおすすめです。

サイズは、普段1回につき6~10g程度の茶葉を使うことが多い方はMサイズが便利かな?という感じ。
10g使うときは茶葉の嵩次第では満杯になってしまうこともありますが、Mサイズだと一般的なガラスポットの口部分にフィットする直径なので使いやすいです。

ちなみに、燕三条で作ってる。(燕三条に対する篤い信頼!)
間違いなく最高なやつ!

2.ハリオ水出しポット(煎茶もいける茶こし付き)

 

普段はどちらかと言うとホットでお茶を飲むのが好き。注いだときの香りもいいし、適温でいれるから味もいい。
きっとお茶好きの人はうなずいていると思います。
だけど、そうは言っても最近夏が暑すぎるし、だんだんと一年の中における”夏”の割合が高くなっていませんか…?

お茶飲みたい!でも暑い!!倒れて来年のお茶が飲めないと困ります!!
という葛藤の末に導入されたのが、このハリオの水出しポットです。

こいつのいいところは、大きさが一日できれいに飲みきれる適量であること。
1Lサイズもありますが私は底までしっかり手が入って洗える700mlサイズを使っています。

今まではルピシアのハンディクーラーを水出し用に動員していましたが、あれって冷蔵庫内で把手が邪魔になるし、茶こしがついていないんです。
このボトルは煎茶だって問題なく濾してくれる細かめのフィルターつきなので、夏にキリッとした水出し煎茶を飲むのが実に簡単になりました。
もちろん、烏龍茶や釜炒り茶もこのポットで大丈夫。
細かい破片混じりの茶葉をきれいにキャッチしてくれるので、口当たりも良くなりました。

一年の中で暑い時期がこんなに多くなってしまったからなのか、ここ数年のうちにさらっと飲める水出しの出番が増えていたんですね。
使い勝手のいい専用ポットを用意しておくことで都度の手間が減ってとてもよかったです。

3.茶則(茶合や茶荷)

 

これは急須を新しく買ったときに導入したアイテムです。
口がすぼまった形状の急須を使うとき、これがないとせっかく電子スケールで計量した茶葉がきれいに入らない。
まず間違いなく多少こぼれてしまうんです。

ティーポットや蓋碗だと口が広いので対して狭き門でもなく、小さめの小皿などあるもので代用していました。
(目分量で袋から茶さじでがさっと取って直接急須に…ってやると簡単ですが、それは湿気がお茶の袋に入ってしまうからできればやりたくない行為)

茶荷?本当にいるの??って気持ちすらあったのですが…使ってみると本当に便利!

まずお手軽な木製で両側が反り返った素朴なものを導入してみたのですが、しっかり広がってくれるので茶葉の観察もやりやすいんです。
特に煎茶の葉っぱって少し細長い形をしていますが、茶則に入れると自然ときれいに向きが揃ってくれます。
ツヤがあるな!大きいな!なんて楽しみたい人にはぜひ使ってほしいアイテムです。

肝心の急須への注ぎ心地も抜群で、実にストレスフリーです!
専用の道具があるのって意味があるんだなぁ…って実感できたのはこのアイテムが1位かも。
ささーっと入るその感覚が気持ちよくて、今では蓋碗に茶葉を入れるときも茶則を使うようになりました。

 

4.茶箱


お茶好きの人たち、それなりにお茶を蓄えていますよね(断言)
なんで蓄えているかというと、
「今すぐ飲むわけじゃないけど買わないと売り切れるから」「寝かせたほうがうまくなるお茶だから」「これは味の見本だから」「もらったから」
など様々な声が聞こえてくること間違いなしなのですが、蓄えていますよね。

普洱茶というお茶にドはまりしている私が、近年導入したお茶の貯蔵向け木箱(?)がこの茶箱なのです。
これはもともと日本でお茶の運搬のために使われていた杉の木箱で、内側にトタンの板を張ってあります。
簡単に表現するとお茶専用の長持みたいなものでしょうか。あくまで家具ではなく木箱。

蓋を閉めるとピタッと閉まって、中で空気に晒しているお茶があるときは、開けたときにお茶の香りがふわっと漂ってきます。
簡単な構造ですが、蓋自体にそれなりの重さがあるためか木製にしてはしっかり密閉されています。

一度Bluetooth接続の温湿度計を設置して雨の日の茶箱内部の温湿度変化もチェックしてみたのですが、室内と比べてほとんど変化がなく一定の環境が保たれているようでした。(茶箱自体を置く場所にもよるとは思いますが)

引き出しなどにしまっておくより湿気や日光の影響を受けず、専用の棚を買うよりはお気軽。
今では昔と比べて大きさ等も色々あるので、置く場所合わせて調整しやすいのもメリットです。

そんなアイテムがこの茶箱で、年単位で保管し続ける予定のお茶が色々あるならぜひおすすめしたいです。
キッチンやリビングの食器棚などに茶葉を保管している方も多いと聞きますが、すぐ飲まない茶葉は自室の茶箱にしまっておく方が経年劣化が食い止められるんじゃないかな。
キッチンって料理中に出る油やら水蒸気やら匂いやらで、意外とお茶には過酷な環境です。

もしお茶を飲みきって空になるようなことがあっても、最近は和風の衣装用ケースとして使われたりするみたいですよ。

ちなみに、私は15Kを買ってもういっぱいになってしまいました…。普洱茶(特にあと10年くらい寝かせたいやつ)が…増えて…。
お茶の種類に合わせて分けるために、小型サイズをいくつか買って整理している方もいるみたいです。

 

おまけ(殿堂入り部門)

ここからは長年使ってきたものですが、これからお茶を趣味にしていきたい方・最近ハマりたてでまだまだ情報がほしい方向けに改めてご紹介するアイテムです。
周りのお茶好きの方を見ると「だいたいみんな持ってるなぁ~」「もうみんなご存知かなぁ?」と思うのですが、
SNS等で繋がりがないとそれも知る機会がないし、そういう情報こそ初心者のときに欲しかったよね…としみじみ思ったので、おまけとして書き記しておきます。

携帯できるスケール(0.01g対応)


交流のあるお茶好きのみなさんがだいたい持っているやつです。
私も初心者の頃にこれを教えていただいて、特に壊れることもなくほとんど毎日使っています。

このアイテムは手のひらサイズでかなり小さいのがポイント。
安めの0.01gスケールなので200gまでしか計量できませんが、お茶専用ならこれで十分対応できます。
蝶番でフタと本体が一体型になっているタイプもありますが、だいたいの製品は蝶番から摩耗して壊れることになるので、別々になるタイプがおすすめです。
(ノートPCや折りたたみの鏡やらあらゆるものが蝶番から壊れますよね…)

省スペースで場所を取らないので、お茶を淹れるときに計量する習慣がつきやすいみたいですね。
量るようになるとちょっとした差で風味のバランスが変わるとわかるので、初心者の頃にこれを教えてもらって計量する習慣を身につけられてよかったな~と思っています。

持ち運ぶのにも小さくて便利なので、イベントなどがあると持参している方も多いです。みんな持っているので取り違えには注意!

 

ラミジップ


こちらは主に茶葉の譲渡や自分用の小分けに使われているアイテムです。
ビニール製のジップロックと違うのは、アルミによる遮光性・吸湿防止が期待できる点。
ビニールだと密閉していても結構あっという間に劣化してしまいますし、かといって紙の袋だとお茶に紙の匂いがついてしまうんですよね。
あと、大きめの茶葉の場合の突き刺しもアルミの袋のほうが耐えてくれます!

(飲むお茶によりますが)サイズはあまり大きくても嵩張るので、私はAL-9か10あたりを買うことが多いです。
中国茶を入れることを加味してのサイズなので、紅茶しか飲まないならもう一回り小さくてもいいかも。
旅行先などにお気に入りのお茶を持っていくときもこのラミジップにお茶を小分けにして持って行ってます!

 

まとめ

他にも色々と道具が増えているのですが、今回は

  • ある程度お茶の種類を問わず使える
  • ほとんど毎日使ってる
  • お値段以上の便利さがあった

というものに絞って整理してみました。

風味などを自分好みに尖らせていく道具というより、毎日お茶を飲むにあたってちょっとした手間が減るもの・1杯のお茶のクオリティが上がったものが中心です。
どれも間違いなく「買ってよかった!」と言える道具たちなのですが、生活に馴染みすぎて特に紹介することなく年数が経っていました…。
万が一なにかの拍子に壊れたりしたら、きっとその日のうちに換えを注文します。それくらい、今のお茶淹れスタイルにはなくてはならない道具です。

お茶好きの先人に教えていただいて買ってみたものも多々あるので、その知識が次の人に繋がればいいな~と思っています。
個人的な感想ではありますが、これからお茶を楽しみたい方の参考になることを願っています。

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