【青山TF】ディンブラ サマーセット茶園2021春(最高値ロット)

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こんにちは、銀猫です!

今日は青山ティーファクトリーさんで購入した、ディンブラ サマーセット茶園2021春を飲んでみた感想です。
茶葉の様子・水色・風味など詳しく画像つきで記録しています。

ちなみに、このロットは2021年春のピーククオリティーの茶葉で、ディンブラ史上最高値で落札されていますよ。
「どういうところが人気を集めたのかな?」と考えたりする、いい経験にもなりそうです。

それでは、茶葉の紹介から見ていきましょう!

ディンブラ サマーセット茶園2021春ってこんな感じ

購入したのは、セイロンティー専門店の青山ティーファクトリーさん。
お値段は100g1,500円でした。

このお茶は、まず仕入れの経緯が非常に面白く、お茶好きとして印象に残っています。

スリランカのお茶を仕入れるとき、茶園と直接取引でない場合は、コロンボにあるオークション(日本の魚市場みたいなところ)で競りにかけ、価格を決定します。
世界各地のバイヤーがそこで争うのですが、このロットはなんと(?)ディンブラ史上最高値になったそうです。

(このことは2021年3月10日の青山ティーファクトリーの店主さんの雑記に書いてあります)

そのお知らせのタイトルが「大変なことになってしまいました」というもので、中身も大変なお知らせだったのでTwitterにいるお茶好きさんたちがどよめいていました。
幸い、為替の関係でなんとかなったそうです。
「どんな茶葉かな?」と、飲める日をワクワクしながら待つような紅茶でした。

ディンブラ サマーセット茶園2021春を実際に飲んでみた様子

前置きが長くなりましたが、それではいよいよ飲んでいきましょう。
抽出条件は、6g400ml3分です。

茶葉の等級はBOPタイプ。全体的に細かいだけでなく、大きさがしっかり均一だなという印象です。手触りがさらっとしていてよく乾いています。
食べると、すずらん・トマトを連想する青みと甘み。歯ごたえがカリッと軽く、口残りに渋みがあまりないです。余韻にさらっとした柑橘やバラのような華やかさを感じます。

温めたポットに投入すると、くっきりとした草の青さやレモンのようなフレッシュな香りがありました。

カップでの様子はこんな感じ。濁りがなくクリアな水色です。
後ほど画像で出てきますが、晴れた日の自然光の下ではさらに赤く美しい水色が楽しめます。

香りは、たとえるなら質のいいオリーブオイルのようなフルーティーさ。微かに、ビーツのような土の甘い香りもあります。全体的にゆるやかに香りが広がる印象です。

ボディは中~軽程度で飲みやすいバランスです。青みとリンクした渋みがしっかり感じられますが舌には残りにくく、反動で甘みが感じられます。余韻には香り同様のフルーティーな甘みが残りました。

私の環境では、冷めてくると、やや渋み・旨みが強めに出る傾向がありました。
どの温度でも、ストレートでちょうどいいバランスだと感じます。

茶殻は均一でハリのある食感です。残っているのは渋み中心で、それ以外はしっかりと出きった味。3分の抽出条件でちょうどよいようですね。

ディンブラ サマーセット茶園2021春の味わいの感想

それでは、全体の感想です。
淹れ方を変えた場合、それを素直にカップへ反映する茶葉なので、環境や飲み手によって少し違うバランスになるかもしれません。

渋み ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
重厚感★★★★
甘み ★★★★

香り・味ともに飲みやすいバランスで、とくに渋みが強調されすぎないところが気に入りました。
あとから来る甘みに干渉せず、すっと立ち去ってくれる渋みだからこそ、余韻のフルーティーさまでしっかり楽しめる印象です。

香りがイチオシのロットだと聞いていたので注意深く嗅いでみたところ、花ともフルーツとも少し違う独特の質感だと感じました。私の環境では、フレッシュなオリーブオイルのように香りが広がり、今までにない感覚です。

淹れ方を変えてみたりもしましたが、大きくバランスが狂うことはありませんでした。
普段飲みとしても難しくなく、扱いやすい茶葉だといえそうです。

おすすめの楽しみ方

尖りすぎたところのないロットで、季節の食べ物から毎日の朝食まで幅広くペアリングが楽しめそうです。

渋みが気になりやすい方にはバターやナッツを使ったコクのある焼き菓子やケーキ、
華やかさを楽しみたい場合はチョコレートなど、ペアリング次第で違う側面が楽しめます。

お食事系のメニューでは、ゴーダチーズのようなまろやかでクセのないものと合わせるのが気に入りました。
ナッツとミルクの甘みがあるチーズがディンブラのフレッシュさを引き立ててくれましたよ。

自然光の下での水色が非常にきれいなので、朝食や昼下がりのティータイムにぜひ楽しんでいただきたいです!

終わりに

2021年はスリランカの茶産業にとっていろいろ忙しい年だったようです。
春に紅茶高騰、6月に落ち着き、9月に全面有機転換の方針決定と、日本国内に居ても大きなニュースが聞こえてきます。

世界中のバイヤーが現地の茶工場に行って直接取引ができなかったり、収穫・製茶がロックダウンの影響を受けたり…という要素が、茶葉の値付けやクオリティに影響しているのかなと思います。

今後どうなるかとても気になる状況ですが、来年もまたスリランカの旬の紅茶を飲みたいですね。

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