こんにちは、銀猫です。
2020年はいろいろなことがありましたが、私にとっては日本で栽培・製造されているお茶を開拓するきっかけにもなりました。
今回は、静岡のお茶農家・井村園さんのべにふうきの和紅茶を飲んでみましたよ!
日本の紅茶(和紅茶)の傾向かもしれないな~、という要素も多々あって興味深かったです。
和紅茶はまだまだわからないことだらけなのですが、
これまでインドやスリランカの紅茶を中心に飲んできたお茶好きの感想として、参考にしてみてください。
そもそも「べにふうき」って?
私は、普段はインドやスリランカの紅茶、それから中国のお茶をちょこっと飲んでいるタイプのお茶好きなので、正直日本のお茶に関しては初心者です。
ですが、2020年は日本国内のお茶業者さん・農家さんを応援したい気持ちもあって入門(?)しましたよ。
そんな私から見ると「そもそもべにふうきって何?」「なんだか名前は聞いたことあるような…」って感じでした。
お茶初心者さんのなかには、きっとそういう方もたくさんいらっしゃいますよね。
調べてみたところ、
- べにふうきは紅茶用の品種
- 現在は緑茶に使われることもアリ
- 花粉症対策として話題になった
という感じでした。
参考用URL:http://www.naro.affrc.go.jp/archive/vegetea/contents/benifuuki/
聞いたことがある理由としては、花粉症対策として毎年話題になるから、というのが大きいようです。
親の「べにほまれ」もインド・ダージリン系の茶樹からの選抜のようで、「私の知ってる紅茶」の雰囲気があるのかな~なんて思いました。
ちなみに、お茶のパッケージによっては漢字で「紅富貴」と書かれていることもあるみたいです。
シルバーポットさんから購入しました
今回は、紅茶専門店シルバーポットさんから購入しました。
2020年夏のロットで、お値段は50g2,268円。
インド・スリランカの紅茶でいうと、スペシャル寄りな価格帯だと感じます。
井村園さんのべにふうき和紅茶でとくに有名なのが「ももか」というシリーズです。
日本の紅茶コンテストで毎年見かける人気のお茶なので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
井村園さんのべにふうき紅茶を実際に飲んでみた様子
それでは、実際に淹れてみましょう!
抽出条件は6g400ml3分です。
茶葉の色は深い茶色~黒に見えます。乾いているときは大ぶりの部位が目立ちますが、淹れてみると細かな部分が多く見えました。
開封時の香りはウェットな印象。ですが、計量して食べてみると思いのほかサクッカリッとした歯ごたえです。
焙ったナッツの雰囲気と洋酒のようなシュワッとした風味が感じられます。後者は、ダージリンによく感じる風味。茶樹の持ち味を感じますね。
ポット投入時はやや青み寄りトマトの香り。抽出が進むとロースト感ある香りが前に出てきて、なかなかない感覚です。
カップに注ぐとこんな感じです。水色がいいですね!
ポットでの香りが両極端だったので気になっていたのですが、カップではその中間地点・蜜感のある桃の香りが上がりました。
私の印象では、白桃よりもネクタリン系の桃を連想する、濃くて甘い黄色い桃の香り。
熱々では少しスッとする香りもあり、冷めていくと香りの甘さが増す印象です。
味わいは全体的にフラット。
「渋みや苦みなど嫌われやすい要素が抑えられているな」と感じますが、コクや甘みも控えめだと感じました。
香りにぎゅっとした甘さがあるので、味わいにももう少し甘みを求めたくなりますね。
その辺りの感覚は、フレーバードティーを飲んでいるときと同じかも、と感じました。(香料ではないのにそんな甘い香りを出せているのがすごいです!)
渋み・苦みに関しては、強く苦手意識がある方でも気にならないレベルだと感じます。
雑味や濁りのないクリアな風味ですね。
茶殻はこんな感じ。
やや細かめの部分が混ざっていて、ガラスポットで見るとこれが底の方に溜まっていますね。
色味は比較的均一に見えました。
井村園さんのべにふうき紅茶 味わいの感想
それでは、井村園さんのべにふうき紅茶について、おおむねの感想をまとめていきます。
(公式サイトを拝見するとほかにもさまざまなタイプ・ロットがあることがわかります。
今回ご紹介したのはこのロットの感想であるという点にご注意ください)
渋み ★☆☆☆☆
香り ★★★★☆
重厚感★★☆☆☆
甘み ★☆☆☆☆
香りの“桃感”については噂で聞く通りの桃!と感じました。
紅茶に香りの良さを求めている方にはかなりおすすめできそうです!
フレーバードティーよりも自然な桃の香りで、飲みやすさも◎だと思います。
味わいについては、渋み・苦みがない分やや奥行きが物足りないと感じる方もいるかもしれません。
(この辺りはどうしてもトレードオフになりますよね。)
はちみつやジャムで甘みを足してみると、香りとのギャップが埋まる印象でした。
おすすめの楽しみ方
クセがない味わいで、比較的何にでもペアリングできる使い勝手のよいお茶だといえそうです。
フルーツと合わせても嫌な要素が強調されず、華やかなお菓子と合わせても邪魔になりません。
実際に桃を使ったスイーツと合わせて、桃づくしを楽しんでみたくなりますね!
今回は、春を感じる桜のロールケーキと合わせてみました。
甘めのケーキだとクリームの味に飽きてしまうことがあるのですが、今回は桃の香りがちょうどよく、舌と鼻をリフレッシュできました。
いろいろなお菓子を楽しむような場でも重宝しそうです。
終わりに
これまで飲んださまざまな国の紅茶を振り返ってみても、ここまで「桃!」という感じがしたのは初めてです。
抽出に関しても難しい技術は必要なく、シンプルで扱いやすい茶葉だと思います。
ティーバッグ販売もされているので「普段のお茶をちょっといいものにしたい」というときも候補に選びやすいですね。(もちろんプレゼントにも!)
紅茶にスペシャルな香りを求めている方や、桃好きの方、和紅茶がちょっと気になるな~、という方はぜひ飲んでみてください。
井村園さんの公式サイトこちら→(通販あります) http://imuraen.jp/
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