こんにちは、銀猫です!
この記事では下関茶廠の沱茶『大白菜精品熟茶』を飲んでみた感想をお伝えします。
茶葉の様子や具体的な淹れ方、飲んでみた感想、
プーアル茶初心者の私が参考にしたサイトもご紹介していきます。
しっかり飲みごたえがありつつまろやかで、発酵感のある香りは控えめなので、
「プーアル茶や黒茶は初心者だから不安…」って方にもおすすめな普洱熟茶だと思います♪
(私もそうなので選びました!)
それでは、茶葉の概要から見ていきましょう~!
下関沱茶大白菜熟茶について
まず、このプーアル熟茶を購入したプーアルカフェさんの説明から一部を抜粋してご紹介します。
(とっても参考になるので、お時間があったらリンク先で全文読んでみてください)
班章茶の代名詞、「大白菜」を掲げた下関沱茶 大白菜 精品 熟茶。班章茶ならではの力強さと下関熟茶のまろやかさが生み出す美味しさを堪能ください。
化学肥料などを使わない、自然のままで生育されていたお茶は生態茶と呼ばれます。
班章で作られるプーアル茶はすべて生態茶であり、生態茶はもちろん有機茶となります。1999年に有機認証を取得した孟海茶廠は、この班章茶の包み紙に有機認証のロゴである、白菜があしらったそのプーアル茶は「大白菜」とよばれ大評判を博しました。この班章茶の評判は年を追う毎に広がり、いつしか有機茶の証であった「大白菜」は班章茶を表すものとして広がって行きました。
茶廠は下関茶廠です。
プーアルカフェさんによると、風味は
甘味 ★★★★☆
まろみ★★★★★
渋味 ★☆☆☆☆
苦味 ★★☆☆☆
酸味 ★★★☆☆
香り ★★★★★
熟成度★★★★☆
というバランスになっています。
お値段は、60g1,280円でした♪
黒茶の中でいうとどの種類?
下関沱茶 大白菜 熟茶は、大まかなジャンルとしては
黒茶>プーアル茶>熟茶>沱茶>大白菜(商品名)
って感じになりそうです。
さらにマニアックになると、茶廠や茶山や茶樹のことも含めて細分化されるみたいですね。(私にはまだわかりませんが)
プーアル茶は熟茶と生茶がありますが、作り方も風味も異なります。
発酵感のある香りは共通していますが私は「お茶としては別物」と思っていますよ♪
日本でよくみかけるプーアル茶はこの大白菜のような『熟茶タイプ』が多いようです。
下関沱茶大白菜熟茶を実際に飲んでみた様子
まず、茶葉の様子がこちらです。
今回は全200gのうち60gを購入しました。
なので、こちらは「沱茶のお椀型のうちおよそ3分の1が切り取られた形」になっています。
ラベルは製造時からついているものです。
千枚通しなどを使って崩したら、こんな感じです。
宮廷プーアル茶や小沱茶の茶葉と比べると大きいですね!
よく見ると、茶色や緑がかった茶葉、明るい金色っぽい茶葉もあり、真っ黒ではないとわかります。
また、この時点で茶葉から甘い香りがしました♪
ここから、茶葉5g蓋碗(100ml)で淹れていきます。
煎を重ねると風味が変わっていくのが感じられたので、ざっくり区切ってご紹介しますね!
1~4煎目くらいでは、
濃くて甘みがあり、カカオのようなほろ苦さや酸味を感じました。
苦味も酸味もさらっとしていて、しつこく口に残る感じはありません。
飲み下すときに喉で甘みを感じます。
(このとき、まだ完全に茶葉がほぐれていない印象でした)
5~8煎目くらいでは、
飲むとすぐにぎゅっと詰まった甘みを感じました!
苦味と酸味が落ち着いて、後味もまろやかな甘さが続きます。
冷めると少しだけ酸味が出てくる印象です。
9~12煎目では、
やや風味が軽くなり、先程より水色が浅くなってきましたが、味わいはまろやかなままです。
全体が軽くなったぶん、香りの甘さは強く感じられます。
冷めると甘みが増す印象です。
このまま20煎前後まで飲むことができ、濃さは抽出時間で調整できました。
茶殻はこんな感じです。
乾いているときよりも黒々としていますが、全体に明るい茶葉が見えます。
見た目で原型がわかり、触ると硬さもある印象です。
下関沱茶大白菜熟茶について全体の感想
この下関沱茶大白菜熟茶はクセが少なく、とても飲みやすいプーアル熟茶だと思います。
私は、
「独特の香りがあるみたいだけど、好みかどうかわからない」「宮廷級の熟散茶は好みだった!」「もう少し力強いプーアル熟茶を飲んでみたい」
と思って選んだのですが、この大白菜はすべての条件に当てはまっていました。(おすすめしてくれたお茶好きさんスゴイ)
同じような状況のプーアル茶初心者さんや、
「味は好きだけど香りが苦手!」という方の好みに合うかもしれませんね♪
下関沱茶大白菜熟茶の茶廠と種類を詳しく
まず、たびたび出てくる「沱茶」という用語についてお話します。
沱茶というのはお椀型の緊圧茶で、雲南省下関で作られるものがもっとも有名です。
(中国茶の教科書より引用)
緊圧茶(固められたお茶)というと餅茶(円盤状のタイプ)が有名ですが、磚茶(レンガ状の長方形のもの)や方茶(正方形のタイプ)など、様々な形があります。
沱茶もそのうちのひとつで、1,900年代初頭に現在の型が作られ始めたそうです。
下関茶廠のお茶づくりの考え方としては、
下関茶廠は雲南省の大理市にある茶廠です。
プーアル茶のブームによって各茶廠は高級茶路線に力を入れていますが、下関茶廠は高級プーアル茶の製作だけではなく、昔ながらの誰でも飲めるプーアル茶作りもしっかりと続けています。
(プーアルカフェ プーアル茶を作る茶廠:下関茶廠 より引用)
という方針のようです。
日常的に飲めるお茶を探しているときに頼もしい存在になりそうですね!
参考にしたのは
プーアルカフェ プーアル茶を作る茶廠:下関茶廠
中国茶の教科書(誠文堂新光社)
中国茶事典(勉誠出版)
です。
中国茶の教科書は購入して読んでいるのですが、画像がたくさんあって読み進めやすいと思います。
事典のように捲って調べられるので、手元に置いておくと便利です。
感想や内容の傾向については、中国茶の教科書を初心者が買って読んだ感想 こんな人におすすめの記事で詳しくご紹介しています。
追記:下関沱茶大白菜熟茶をまた購入しました
この下関沱茶大白菜熟茶は、とても気に入ったので沱茶で再購入しました。
沱茶で購入すると包み紙も一緒に楽しめていいですね!
班章茶の熟茶ってあんまりないみたいなのですが、熟茶にしても力強さなどの特徴は感じられるように思います。
今のところ、風味の濃さや煎の真ん中の甘みの強さがそうなのかな、と考えています。
崩しで購入したときよりも、表面に明るい色の茶葉が目立つような気がします。
経年による変化も期待できそう…と紹介されていたので楽しみです。
下関沱茶大白菜熟茶 終わりに
下関茶廠のパッケージには、少数民族とのつながりや伝統が感じられるようです。
黒茶ですし、パッケージのデザインも好みなら、積んでおいても罪悪感がなさそうですね!
ちなみに、この大白菜は生茶のバージョンもあるみたいです。
お値段もお財布に優しいので、初心者の私でもじっくり飲み比べたり、丸ごと購入できそうです♪
年末は福袋や英国展の予定もあるので遅くなるかもしれませんが、購入したらまた感想をお伝えしますね!
Copyright secured by Digiprove © 2018
コメント
Comments are closed.