シーヨック茶園2021DJ-233(秋)の感想

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こんにちは、シーヨク好きの銀猫です!

今日は2021年のダージリン秋摘みから、シーヨック茶園2021DJ-233を飲んでみた感想をお届けします!

ちなみに、こちらは夏のシーヨックの買いつけに定評がある紅茶専門店TEAPONDさんが販売していたロットです。
夏と比べてかなりリーズナブルな価格になっており、入門用・日常茶にもおすすめですよ!

それでは、茶葉の紹介から見ていきましょう!

シーヨック茶園2021DJ-233ってこんな感じ

まず、TEAPONDさん公式の説明をご紹介します。

ネパールの国境に近いダージリン ミリク地域にあり、シーズンごとにダージリンティーの魅力がつまった素晴らしい銘柄を届けてくれるシーヨック茶園から届いた秋摘み茶です。オレンジがかった琥珀色の茶液は、ヒマラヤの秋の気候が生み出す穏やかな味わいに、チャイナ茶樹ならではの甘さに重なる微かな香ばしい香り。マイルドな口当たりは、ぜひストレートティーで、また焼き菓子などと一緒にお楽しみください。

お値段は50g1,620円でした。

ダージリンの秋摘みは3つのシーズンの中で一番リーズナブルな価格で流通しています。
もともとがお安いので春夏ほど大きな差ではないものの、このシーヨックはその中でも比較的お手頃価格寄りの位置付けになりそうです。

シーヨック茶園2021DJ-233を実際に飲んでみた様子

今回は、まず推奨条件通りに茶葉5g360mlを95度4分蒸らしで淹れていきます。

まず、茶葉の見た目はこんな感じ。

秋摘みとしてはややウェット寄りの香り(焙煎ガンガンではない)です。黒い葉をメインに、ところどころ大ぶりで明るい茶色の葉が見えます。ごく細かい葉には緑みが残っているように見えます。

食べると、よく乾いていてくるみのような甘く香ばしい味わい。あとから、アーモンドの渋皮のような軽い苦渋と、柔らかくブドウやブラックカラントのようなジューシーさが感じられます。いずれも、夏ほどの鮮やかさではない印象です。

温めたポットに茶葉を入れると、ローストしたナッツ、酸味のあるチョコのような香りがします。中国の岩茶に感じるような、焙煎みのある花香が控えめに香っています。

カップに注いでみるとこんな感じ。秋摘みとしては明るめの水色で、クリアな印象です。今回の条件の淹れ方ではほうじ茶のような穏やかな甘い香りが感じられました。

飲んでみると、軽めにさらっと飲みやすい中~軽程度のボディ。青さや苦渋は少なく、尖った風味・クセのある風味が苦手な方でも飲みやすいシーヨックかなと思いました。

風味としては、香り同様の香ばしい甘みに加え、ナッツ系の甘さがしっかり感じられます。余韻として、軽焙煎の岩茶のような乳香を微かに感じます。温度が下がると後口に変化があり、夏に感じるようなマスカテル系の甘さがよく出てきます。

茶殻は、あまり撚りが強くなく、3.5分時でもしっかりと開いていました。ただし、秋摘みによくみられる茎系の部分があるため、甘みを出すために推奨通り長め蒸らしがよさそうでした。外観としては、黒い中に緑みの混じる色合いの茶葉もありましたが、全体としては茶褐色が多かったです。香りは、夏と同様のすーっとした花の香りがしました。

シーヨック茶園2021DJ-233の味わいの感想

それでは、シーヨック茶園2021DJ-233についてまとめていきます。

渋み ★★☆☆☆
甘み ★★★☆☆
香り ★★★☆☆
重厚感★★☆☆☆

夏と比べると全体が穏やかで飲みやすい印象です。香りがぐーっと強く出る!というようなことはない反面、扱いにくい苦渋がなく、飲み方やペアリングには悩まないタイプになりそうです。

(TEAPONDさんの推奨条件は普段の私の淹れ方と比べて薄めの条件になるため)他の淹れ方でも試してみました。

色々やってみた中で一番簡単で変化があったのは、 一度に500mlくらい淹れてしまうやり方です。茶葉・湯量・蒸らし時間のバランスはあまり変えなくても、たっぷり飲んでいるうちにポット内の茶液の温度が下がり、果実系の甘みがぎゅっと濃縮されたように感じやすくなりました。

元々苦渋が少ない茶葉なので「冷めると渋い」というデメリットもなく、焙煎由来の甘い余韻が長く感じられておすすめです。このとき、雑味が出すぎないようにセカンドポット方式で淹れるといいですよ。

熱々よりも少し冷めてからのほうが香り・甘みが立つ紅茶もいっぱいあるので、ぜひ試してみてくださいね。

シーヨック茶園2021DJ-233のおすすめの楽しみ方


クセのないタイプのダージリンなので、朝のトースト・菓子パンなどにも合わせやすいです。
お菓子をメインにするペアリングの場合、酸味や青さを立たせてしまいそうな組み合わせを避ければ大活躍してくれそうな懐の深さがあります。

お茶をメインにする場合、バター・ナッツ・キャラメル系のお菓子を組み合わせてお茶のジューシーさを強調するのが気に入りました。
焙煎感がほどほどにあるお茶なので、口の中もさっぱりとリフレッシュできます。

終わりに

ダージリンセカンドフラッシュはとっても華やかですが、合わせるお菓子を選ぶ一面があったり、お財布的にもクセ的にも毎日飲むにはちょっと厳しいな、と感じる部分があったりしますよね。
「だけどあの甘みが好き…!」「あの香りが好きなんです…!」という方に、ぜひ試していただきたいのが今回ご紹介したようなダージリンオータムナルです。

仕事のお供など、日常茶としてカジュアルに淹れて飲める範囲でありつつ、ダージリン特有の雰囲気はしっかり楽しめますよ。

淹れ方・飲み方の試行錯誤もガンガンできるので、まだ飲んだことがないお茶初心者さんはぜひお試しくださいね。

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