こんにちは、銀猫です!
今日は私が読んだ紅茶の本から紅茶 味わいの「こつ」理解が深まるQ&A89の感想をお届けします!
他の本とは違うポイント・内容の傾向・読みやすさや実践しやすさ・こんな方におすすめ!ってことを具体的にご紹介します♪
よくある紅茶の基礎を教える本とは違うなぁ~って印象です。
紅茶の本をすでに持っている人やマニアックなお茶好きさんも、きっと欲しくなりますよ!
それでは、紅茶味わいの「こつ」の基本情報からみていきましょう!
紅茶味わいの「こつ」の基本情報
まず、紅茶 味わいの「こつ」理解が深まるQ&A89の全体像をお見せしますね!
基本情報を箇条書きで整理してみました。
- 価格は1,800円
- ページ数は205ページ
- 図や表による説明あり
- 巻末に用語の索引つき
- 出版社は柴田書店さん
面白い要素は、タイトルにもあるように89個のQ&Aから成り立っていることです。
やや難しい専門用語もありますが、文章が適度に柔らかくて読みやすいので頭に入ってきやすい印象でした。
また、特に難しいポイントではイラストや図表を使って、読み手がイメージするのを手伝ってくれます。
少し脱力感のあるイラストで、私は気に入っています。
難しい!ってイメージが和らいだので、勉強のためにもよさそうです。
Q&A方式の魅力
私はこれまでいくつか紅茶の本を読んできました。
全体的に見て、紅茶味わいの「こつ」は他の本とは少し違う雰囲気です。
それは『すべてQ&A方式』という要素も大きいと思います。
まず、紅茶の本を読むときって、主に3つの状態があり、
- 初心者なのでまずは一通り読みたい
- 自分の疑問がはっきり分かっているのでピンポイントに調べたい
- ぼんやりとした疑問の段階だけど調べたい
って感じだと思います。
そして、これまで私が読んだ紅茶の本だと3つ目の状態から答えを導き出すのは少し難しい印象でした。
自分の疑問がはっきりしていないので
「どのカテゴリのどのページが参考になるのかわからない…」「関係ありそうなところを全部見てみるしかないのかな?」
ってなりがちです。
ひととおり読んでもヒントが見つからないってことも多いですよね。
さらに、いろんなページを見ているうちに「あれっ、そもそもどういう疑問だっけ?」ってこんがらがってしまったり…。
紅茶味わいのコツには、迷子になりがちな状態からもスマートに答えに導く仕組みがありました♪
見出しがすべて質問形式になっているので、
目次を見ながら「自分の疑問をうまく言葉にするならこうかな?ちょっと違うかな?」
って考えて、ぴったりのページをみつけられるんです!
さらに、質問がシンプルでカテゴリ分けもわかりやすく、すっごくみつけやすいです!
専門用語を変にぼかしたりしていないので迷子にならずに済むのかな?と感じました。
ちなみに、わからない用語は巻末の索引から調べることができるので安心ですよ♪
お茶マニアの「知りたい!」に応える内容
お茶を趣味にしていると、ときにはマニアックな知識が必要になることがありますよね。
たとえば、私は「お茶の風味を引き出すためにお茶の品種ごとの特徴を詳しく知りたい」って思うことがあります。
でも、本で調べてみても品種に関しては触れられていないことが多いです。
紅茶味わいの「こつ」では、
- 品種ってそもそもなに?
- 地域ごとに主流な品種とその理由
- 品種ごとの特徴(香り、味、茶葉の形状など)
と、基礎からプロの領域までしっかり教えてくれます!
紅茶専門店のオーナーさんが3人集まって、経験や知識を出し合って作られた本ならではの充実っぷりですよね♪
マニアックな内容も多く、ウェブ上の記事や他の本でここまで詳しい解説を読むのは難しいと思います。(念のため調べてみましたが、見当たりませんでした)
タイトル通り、理解が深まる内容になっていますよ♪
紅茶のプロの視点を知る
著者の3名は紅茶専門店のオーナーでもあり、プロのバイヤー(買い付け担当者)でもあります。
著者の経歴でも紹介されていますが、自分の足で現地を歩いて仕入れルートを開拓したりと、かなり精力的に活動されているようです。
紅茶味わいの「こつ」では、そんなプロの方の考え方を少し知ることもできます。
たとえば『Q22 紅茶にとって好ましい渋みとは?』では、渋みの種類について
- いい渋み・嫌な渋みは舌でどんなふうに感じられるか?
- ボディとの違いは?
- テイスティング時の表現
- 紅茶の種類ごとによく出る渋みのタイプ
などなど、他ではなかなか語られないところまで詳しく解説されています。
私はこのページをみて、それぞれの紅茶を淹れ、舌での感じ方をチェックしました。笑
本全体を通して具体的な紅茶の種類が挙げられているなど、読んですぐに実践できる工夫もあると思います♪
紅茶味わいの「こつ」はどんな人におすすめ?
紅茶味わいの「こつ」にはいろんな特徴がありましたね!
本の作りや内容を総合すると、こんな方におすすめだといえそうです♪
- 紅茶の産地や基礎は抑えている
- 紅茶についてよく疑問を感じる
- お茶についてこれから挑戦してみたいことがある
- 一歩踏み込んだ知識を学びたい
- 農業としての紅茶を知りたい
- 品種や製茶工程について詳しく知りたい
全体としては、紅茶に関する基礎の本を経て
「さらに詳しく学びたい!」「プロの人の考え方を知りたい!」
というときに助けになってくれる本だと思います。
反対に、こんなポイントに気をつける必要があるかもしれません。
- 「インドにはこういう産地があって~」などの初歩的な説明はない
- カラー写真などもない
内容がややマニアックなことからも、基礎についてはもう知っている読者さん向けの本かな?と感じました。
紅茶の種類や産地については他の本でよく紹介されていますし、ウェブの記事でざっくりと学ぶこともできます。
有名な紅茶の種類や産地・茶葉の見た目や水色など、大まかな全体像を掴んだ上で読むのがスムーズだと思います♪
【紅茶の本】紅茶味わいの「こつ」の感想 Q&Aとバイヤー視点で明快 終わりに
紅茶に限らず、趣味の指南本って、商品を買ってもらうための言葉がいっぱいで「お客さん向け」って感じのこともありますよね。
まじめに勉強したいと思っているときにそういう本に出会うと、内容が信じられず、がっかりしてしまうと思います。
でも、紅茶味わいの「こつ」には誇張表現などがなく、心地よいと感じました。
お店のオーナーやバイヤーである以前に「紅茶好きの仲間・先輩」だと実感できる誠実な解説だと思います。
紅茶味わいの「こつ」は、お茶と付き合っていく中でふと感じる疑問や探究心を伸ばしてくれる頼もしい本ですよ♪
ぜひ一冊、手元において活用してみませんか?
ちなみに、この本の著者さんたちが主催のお茶のイベントがありますよ♪
中国茶のイベントも同日同じ場所で開催され、日本のお茶業者さんがぎゅぎゅっと集まるみたいです!
お茶好きさんはぜひチェックしてみてくださいね!
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