“お茶がメイン”のティータイムに!英国菓子のレシピ本おすすめ3選

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こんにちは、銀猫です。

最近、巷ではスコーンが大ブームで百貨店の催事でもスコーンに特化したイベントが盛況ですね。

スコーンをはじめとした英国菓子は飾りすぎない味わいで「お茶が主役のティータイム」にぴったりです。
連続でお茶を飲み続ける際の軽食に選ぶと腹持ちも良く、空腹でお茶を飲むよりも胃腸へのダメージが少ないので、私も最近よく食べています。

とはいえ、イギリス系のお菓子ってクッキーやチョコレートほどメジャーなお菓子でなく、地方ではまだ買える場所が限られていますよね。
私はインドア過ぎて「自分で作ってできたてを食べるのが一番楽!」という結論に達しました。

試していく中で初心者にも簡単&読み物としても面白かったおすすめのイギリス菓子の本があったので、厳選してご紹介します。

なぜイギリス菓子をおすすめするのか?

お菓子というと、もしかすると世間一般では華やかなフランス菓子の方が人気なのかもしれません。
しかし「お気に入りのお茶を主役にしたい」という目的がある場合、お茶の印象に勝ちすぎるフレーバーは避けたいと考えます。(ペアリングでは複雑さも楽しめる要素ですが)

そのためあくまでお茶をメインに据えて、お茶を飲む合間に食べるお菓子としてはより素朴な味わいのイギリス菓子を好んで選ぶようになりました。

イギリス菓子には、紅茶と相性がいい小麦や乳製品をふんだんに使うレシピが多く見られます。
特に伝統的なレシピでは、フランス菓子ほど香料やチョコレートなどの強い風味がなく、小麦粉やドライフルーツの味わいが活かされた物が多いようです。
口の中の水分を奪ってくれるお菓子も多いのでお茶請けにはぴったりですね。

また、小麦やバターをふんだんに使ったお菓子は胃の中にしっかり留まって、たっぷりお茶を飲んだときも胃の中でクッションになってくれました。
空きっ腹でお茶を飲むのとはダメージが大違いです。

 

今回中心に紹介するのはお茶と相性抜群なイギリス菓子の代表選手、スコーンが紹介されているレシピ本が多めです。(とはいえ、読んでみるとわかったのですが、スコーン以外のレシピも合わせて紹介されていました)
味わい同様に材料も作り方もシンプルなので、お菓子作りが初めてでも簡単に作ることができました。
自宅で焼き立てを食べるととってもおいしくていつも以上にお茶が進むので、ぜひ作ってみてくださいね。

食べきりサイズの英国菓子と幸せスコーン

こちらの本は、イギリス菓子の販売や製菓教室をされている砂古 玉緒さんの本です。
NHKの朝ドラや製菓番組「グレーテルのかまど」で料理やお菓子の監修もしている方ですよ。

この本で特徴的なのは、

  • 田舎スコーンと都会のスコーンの違いに言及
  • それぞれの基本レシピ・応用レシピを紹介している

という点です。

ロンドンのホテルアフタヌーンティーなど見栄えが重視される場と、カジュアルな田舎のティーハウスではスコーンのスタイルも異なるそうです。
実際に作ってみると、食感や見栄えが異なって面白かったですよ!

以前催事で販売されていた、砂古 玉緒さんが主催されているThe British Puddinghttps://britishpudding.main.jp/purchase.html)の田舎スコーンを食べたことがありますが、現地のティーハウスさながらに大きく作ってありました。
甘すぎず、朝食のパン代わりにも食べられるようなスコーンなんですね。
応用レシピにはしっかり甘いものもありますが、基本レシピのスコーンはどちらのタイプもほどよい甘さで小麦の風味がしっかり活かされていました。
お茶の風味を邪魔しないので、私はこのくらいのバランスが好みかも…!

 

この本ではスコーンのレシピ解説を大きく扱っていますが、さっと作って食べきりやすい英国菓子のレシピも紹介されています。

ひとりでも作ってすぐに食べきりやすいサイズのケーキ現代の家庭事情に合っていて嬉しいです。
お菓子屋さんのレシピって、できあがりサイズがちょっと大きすぎて持て余すことがありますよね…。
材料も家庭向きに調整されていて、専門的なものはなく、スコーン作りの際も卵を丸ごと1個余すことなく使わせてくれるのがよかったです。

お茶のお供に適したサイズのレモンバタフライケーキやキャロットケーキは、スコーンづくりからのステップアップによさそうです。
火を使わないレシピもあったので暑い夏にもお菓子づくりができそうです。

私は紙の本で買いましたが、セールの時期ならDMMの電子書籍の方がポイント還元率が高くておすすめです。
DMMブックス 食べきりサイズの英国菓子と幸せスコーン

スコーン大好き!

この本は日本にある人気のティーハウスを探訪し、それぞれのお店のスコーンやお菓子のレシピを教えてもらうレシピ本です。
15人のレシピとできあがり画像を見ることで「スコーンにも色々なタイプがあるんだな」「自分の好みはこっちなのかも?」という発見がありました。

初心者でまだ自分の好みが定まっていない状態の場合、色々なタイプをひとつずつ試すことで好みの方向性がわかる…ってところは、お茶を飲み始めた頃と同じですね。
配合と仕上がりに関連性が見えてくると小麦粉やベーキングパウダーの分量を自分で決めやすくなりそうです。

スコーンのレシピと合わせて、インタビューで気をつけているポイントや大事にしている部分も紹介されているので、お店のファンの方はさらに楽しめると思います。
まだ行ったことがない方もレシピが気に入ったお店に訪問したくなりそうです。

また、一部分ではありますが、甘いタイプと比べると少し風味の組み立てが難しいセイボリータイプのスコーンも紹介されていたので参考になりそうです。

この本のメインで扱われているのはスコーンですが、各お店の人気スイーツ(主にイギリス菓子)のレシピも合わせて紹介されています。
たとえば、イギリスのティーハウスでは定番の「コーヒー&ウォールナッツのケーキ」や、家庭で作るお菓子の「トレイベイクのレモンドリズルケーキ」、なかなか購入できる場所が身近にないような伝統菓子「ヨークシャー・パーキン」など。

画像が多めで難しい専門用語もないので、雑誌感覚で気軽にパラパラめくって読めるレシピ本でした。

こちらの本は拡大して読みたかったのでDMMの電子書籍で購入しました。
スコーン大好き!(電子書籍:DMMブックス)

増補改訂 イギリス菓子図鑑 お菓子の由来と作り方


イギリス菓子を網羅的に知りたい人や、図鑑が好き!とくに由来を知るのが大好き!という方にはとてもおすすめな本です。
見開き1ページでそれぞれのお菓子の画像・来歴や特徴・レシピが紹介されており、その数は135種類と大ボリュームです。

レシピはお菓子によっては難易度が高く初心者ではまだ作れそうにないものもあります。
しかし、歴史解説部分が想像以上に詳しく、そのレシピが初めて登場した時代背景なども紹介されているため、読み応えがありました。(巻末に出典の記載あり)
まだ作れないお菓子ばかりですが、読み物として面白いので非常におすすめです。

著者による知識が詰め込まれた巻末部分もこの本の特徴です。

たとえば、一口にイギリスといっても「ウェールズ・スコットランド・イングランド・北アイルランドは歴史も気候も違うし…食文化も違うのか?」という疑問を持っていましたが、こちらも巻末付録で「イギリスのエリアの特徴」として紹介されていました。
地域の酪農や商業の歴史と食文化のつながりをゆるく幅広く知れる、なかなか他にはない書籍でもあると思います。

初心者向けの内容としても、

  • 基本的な三種の生地のレシピと特徴
  • イギリス菓子で頻出する製菓用語(技術)
  • イギリスの製菓道具の紹介(どんなお菓子に使うのか?の説明付き)

が解説されており、基礎を学びつつ後々まで参考にできそうでした。
スコーン以外のイギリス菓子にも興味がある方には、間違いなく一番オススメできる本です。

この本は大きめの図鑑なので、気軽に読めるようにDMMブックスの電子書籍で購入しました。
増補改訂 イギリス菓子図鑑 お菓子の由来と作り方 (電子書籍:DMMブックス)

 

終わりに

色々なお茶を飲むようになると、それに合わせて食器や小物も増えていきますよね。
製菓は今まであまり興味のない分野でしたが、お茶を通して簡単なお菓子作りにも興味が出てきました。
自分でお菓子が作れるようになるとペアリングがさらに捗りますし、お気に入りの食器が活躍する場も増やしてあげられそうです。

 

お菓子を自分で作れるようになると何より面白いのが、お気に入りの茶葉の破片を好きなだけ生地に混ぜ込んで食べられることです!
鳳凰単叢もネパール紅茶も釜炒り茶もスコーンにもクッキーにもなれる!最高ですね。
市販の紅茶風味(だいたいアールグレイ)に飽きた人も、ぜひお気に入り茶葉マシマシのお菓子を作ってみませんか。

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